はじめに
祖父母が孫を可愛がってくれるのは本当にありがたいこと。
けれど、弟のほうが愛想がよく、抱っこを嫌がらないタイプだと、どうしても祖父母の愛情が弟に集まりがちになります。
その姿を見て、少し寂しそうにしているお姉ちゃん──。
そんなとき、親としてどんなフォローができるのでしょうか。
祖父母が「弟ばかり可愛がる」ように見えるのはなぜ?

祖父母が悪気なく弟を可愛がるのは、よくあることです。
弟が人懐っこく、ニコニコ笑ってくれるタイプだと、どうしても構いやすく、つい抱っこしたくなるもの。
一方で、お姉ちゃんは少し人見知り気味。
自分から甘えるのが苦手な子は、「かわいがりたいけど反応が薄くて寂しい」と祖父母も感じることがあります。
結果的に、自然と弟中心の雰囲気になってしまうのです。
お姉ちゃんの「寂しさ」を取り除くには?
お姉ちゃんの「寂しさ」に寄り添う言葉がけ

親がしてあげられる第一歩は、「気持ちを代弁すること」です。
たとえば、祖父母が弟を抱っこしているときに、
「〇〇(娘)も、じぃじと遊びたい気持ちあるよね」
「少し恥ずかしいけど、ばぁばのこと好きだもんね」
と声をかけることで、娘は「わたしの気持ちを分かってくれている」と安心します。
感情を受け止めてもらうだけで、寂しさはぐっと和らぎます。
祖父母に“さりげなく伝える”ことも大切
祖父母も「照れ屋で甘え下手な孫」にはどう接したらいいか迷っていることがあります。
そんなときは、やんわりと伝えるのがおすすめです。
「〇〇は恥ずかしがり屋で、自分からは行けないけど、じぃじばぁばのこと大好きなんです」
と一言添えるだけで、祖父母の意識が変わり、お姉ちゃんとの関わりがぐっと増えることもあります。
家族の前で“お姉ちゃんの魅力”を言葉にする

弟が可愛がられている場面でこそ、
お姉ちゃんの良さを言葉にして伝えるチャンスです。
「〇〇はいつも弟のこと見守ってくれて優しいね」
「〇〇の笑顔、じぃじもばぁばも大好きなんだよ」
親が「お姉ちゃんの価値」を声に出すことで、祖父母にも伝わりやすくなります。
それを聞いた娘の表情も、少し誇らしげになるでしょう。
親子だけの“特別な時間”をつくる

祖父母の家から帰る途中などに、
ちょっとした寄り道で「お姉ちゃんとの時間」を持つのも効果的です。
「今日はお姉ちゃんデーにしようか」
「〇〇がパパ(ママ)を独り占めできる時間だよ」
そうした時間が、「ちゃんと見てくれている」という心の支えになります。
“弟が愛されている=悪いことではない”と伝えていく
年齢が上がるにつれて、愛情の形を言葉で伝えていくのも大切です。
「弟がたくさん抱っこされてるのは、〇〇が小さいときもそうだったんだよ」
「今は弟の番だけど、〇〇もずっと大事なんだよ」
時間をかけて伝えていけば、“愛情の取り合い”ではなく、“家族の愛の循環”として受け取れるようになります。
まとめ
| シーン | 親ができること | 
|---|---|
| 娘が寂しそうにしている | 感情を代弁してあげる | 
| 祖父母が弟ばかり構う | 娘の照れ屋さを伝える | 
| 家族の前 | 娘の魅力を言葉にして伝える | 
| 帰り道など | 親子だけの特別時間をつくる | 
| 長い目で | 愛情の順番を説明する | 
「弟ばかり可愛がられてる」と感じる気持ちは、子どもなりにとてもリアルです。
けれど、親が“あなたをちゃんと見ているよ”という姿勢を日常の中で伝えていけば、
お姉ちゃんの心にはしっかりと“安心の根っこ”が育ちます。
  
  
  
  

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